X線透視・造影
【X線透視撮影】
連続してX線を出してリアルタイムに観察部位を写し出す検査方法です。
X線透視撮影はリアルタイム動画なので、患部を観察しながら向きを変えたり、造影したり、圧迫したりして、最も見やすい状態で撮影することができます。テレビのようなモニターで見るのでX線テレビなどという言われ方をします。
胃や腸の観察をはじめ、カテーテル挿入時にカテーテルがどこまで進んでいるかの状態確認や、表面からは見えない患部の処置時などに使われます。
【造影】
通常のX線(レントゲン)撮影ではわかりにくいやわらかい臓器(胃・腸)や神経などを、造影剤(バリウムなど臓器に合わせた薬剤)を使用して写し出すことです。
2020年11月に最新型FPD(flat panel detector:X線平面検出器)方式のX線TV装置CUREVISTA Openへ更新をしました。
従来のI.I.方式に比べて画像に歪みがなく、大視野な画像が得られることが特徴で、また低い線量で高い画質の画像が得られるため被曝の低減にもつながります。
主な検査
消化器系 | 造影剤や空気を使って、胃・小腸・大腸の形態や粘膜のようすを検査します。 |
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整形外科系 | 造影剤を使って、神経の狭窄部位を検査または治療(神経根ブロック)します。また、脱臼や骨折部位を、透視しながら正しい位置になおすこともあります。(整復術) |
婦人科系 | 子宮口からカテーテルを入れたあと造影剤を入れて卵管の通過性などをみます。(子宮卵管造影) |
【X線透視装置を使って他にもいろいろな検査を行っています】
● 内視鏡との併用による胆管や膵管の検査
● 食道静脈瘤の治療
● 大腸ポリープの切除
● 腸重積や腸閉塞の治療
● 胃、十二指腸、大腸の手術後の通過状態チェック
● 手術時に留置したさまざまなチューブの位置確認やチューブ入れ替え