めまいと耳の外来
めまい、難聴、耳漏の診断と治療を専門医が行います。
原因不明のめまいや難治性のめまい、難聴などでお困りの方はご相談ください。
診療日:月曜・水曜の午前
対象疾患について
●めまい | :メニエール病、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、前庭神経炎、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)、 |
めまい症など | |
●難聴、耳漏 | :突発性難聴、聴神経腫瘍、真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎など |
診断・治療について
●診断 | :問診、聴力検査、平衡機能検査、画像検査(CT、MRI)などにより総合的に判断します。 |
●治療 | :各疾患により治療方法は異なりますが、薬物療法や手術治療などから適切な治療を選択します。 |
手術について
●外来手術 | :鼓膜換気チューブ留置、鼓膜穿孔閉鎖術など |
●入院手術 | :鼓室形成術(顕微鏡)、経外耳道的内視鏡下鼓室形成術(TEES)など |
担当医紹介
月曜日 午前
昭和36年2月3日生
【略 歴】
● 昭和61年3月 | 兵庫医科大学医学部医学科卒業 |
● 昭和61年4月 | 兵庫医科大学大学院医学研究科 |
● 平成5年1月 | 兵庫医科大学耳鼻咽喉科 助手 |
● 平成7年4月 | 米国Bowman Gray医大耳鼻咽喉科研究員 |
(~平成8年3月) | |
● 平成15年4月 | 宝塚市立病院耳鼻咽喉科 部長 |
● 平成19年4月 | 兵庫医科大学耳鼻咽喉科 講師→ 准教授 |
● 平成21年4月 | 大阪中央病院耳鼻咽喉科部長・大阪めまい |
センター長 | |
● 平成25年4月 | 近畿大学医学部耳鼻咽喉科 准教授 |
● 平成31年4月 | 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院耳鼻 |
咽喉科 特任准教授 | |
● 令和3年4月 | 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院耳鼻 |
咽喉科 病院教授 | |
● 令和4年4月 | 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院耳鼻 |
咽喉科 教授 | |
● 令和4年8月 | 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 |
めまいセンター長(兼任) | |
現在に至る | |
● | 神経耳科学(めまい、難聴) |
● | めまいの外科的療法 |
● | 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 英文誌委員会委員、 |
専門医 | |
● | 日本めまい平衡医学会 理事、代議員、専門会員、めまい |
相談医 | |
● | 日本耳科学会耳科手術暫定指導医 |
● | 日本宇宙航空環境医学会 認定医 |
● | 日本耳鼻咽喉科心身医学研究会 世話人 |
● | 姿勢と歩行研究会 世話人 |
● | Association for Research in Otolaryngology |
(Active Member) | |
● | Barany Society(Member) など |
水曜日 午前
昭和31年7月15日生
● 昭和56年 | 聖マリアンナ医科大学卒業 |
大阪大学医学部耳鼻咽喉科入局 | |
● 昭和57年 | 岡崎国立生理学研究所国内留学 |
● 昭和63年 | 大阪大学医学部耳鼻咽喉科 助手 |
● 平成元年 | 耳鼻咽喉科専門医資格取得 |
(登録番号 第5665号) | |
医学博士取得(大阪大学8733号) | |
● 平成2年 | 米国ピッツバーグ大学医学部耳鼻咽喉科留学 |
● 平成4年 | 大阪大学医学部耳鼻咽喉科 学内講師 |
● 平成6年 | 東大阪市立中央病院耳鼻咽喉科 部長 |
● 平成7年 | 聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科 講師 |
宇宙開発事業団(NASDA)宇宙環境利用推進 | |
部 招聘開発部員(兼任) | |
● 平成9年 | 聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科 助教授 |
● 平成12年 | 聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科 主任教授 |
横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科 客員教授 | |
● 令和4年 | 聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科 特任教授 |
現在に至る | |
● | 日本耳鼻咽喉科学会理事(平成24年~平成30年) |
● | 日本めまい平衡医学会理事(平成11年~令和3年) |
● | 日本めまい平衡医学会顧問(令和4年~) |
● | 日本宇宙航空環境医学会理事(平成24~平成30年) |
● | 日本耳鼻咽喉科学会評議員(平成12年~令和3年) |
● | 日本耳科学会評議員(平成12年~令和3年) |
● | 日本鼻科学会評議員(平成12年~令和3年) |
● | Association for Research in Otolaryngology (Member) |
● | Barany Society (Member) |
疾患について
1
メニエール病
難聴、耳鳴を伴うめまい発作を繰り返すことが特徴です。原因は明らかではありませんが内耳の内リンパ腔が拡大する内リンパ水腫が関係していると考えられています。
治療は内リンパ水腫の軽減を目的とした利尿剤などを用いた薬物療法を行います。ストレスなどの生活因子の関与も指摘されており、生活習慣の改善や適度な運動なども重要です。めまい発作がコントロール不良な症例では、鼓膜換気チューブ留置術や内リンパ嚢開放術などの外科的治療を行うこともあります。
2
良性発作性頭位めまい症
突然起こるめまいの中で最も頻度が高い病気です。三半規管の異常により頭を動かしたときに回転性めまいが起こることが特徴です。浮遊耳石置換法、耳石置換法という理学療法が有効ですが、症状が遷延することや再発を繰り返すことがあります。その場合、非特異的運動療法が有効となることがあります。
3
前庭神経炎
風邪症状などの後に、突然起こる激しいめまいが特徴です。症状が数日以上続き入院治療を要することがあります。しばらくふらつきが残ることもあります。
4
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
急なめまいを発症後、急性期症状は改善したにもかかわらず、雲の上を歩いているような状態が3か月以上にわたってほぼ毎日みられることが特徴です。薬物療法やリハビリなどが有効とされています。
5
突発性難聴
突然聞こえが悪くなる病気です。耳閉感や耳鳴りを同時に感じることがよくあります。治療はステロイドを中心とした薬物療法を行います。難聴の程度が軽い場合は外来通院治療が可能ですが、中等度以上の場合は入院治療をお勧めしています。
6
真珠腫性中耳炎
中耳の陰圧などにより鼓膜が内側に袋状に陥没し、そこに耳垢などが貯まり、炎症を繰り返した結果、骨を破壊する因子が分泌され袋が徐々に拡大し、中耳腔に侵入していく特殊な中耳炎です。進行すると難聴、めまい、顔面神経麻痺、髄膜炎などの合併症を引き起こす危険があるため、多くの場合手術が必要となります。
7
慢性中耳炎
鼓膜に穿孔を生じ耳漏を繰り返し、徐々に難聴が進行していく病気です。難聴の改善や耳漏停止を目的に手術が必要となることがあります。